福島原発風評被害が心配

今、命がけで原発の復興、処理に従事している皆さんの勇気に最大限の敬意を表します。ご家族の心配も如何ばかりかとお察し申し上げます。皆さまの勇気ある行動が、きっと報われることを信じています。私は神に祈ることしかできませんが、多くの国民を救うために、どうぞよろしくお願いいたします。
希望がわいてくる、あるブログから見つけた記事を掲載させていただきます。




Georgia Tech Nuclear expert: Japan's nuclear plant doesn't sound dire
日本の原子力発電所に不安があるとは思えない:ジョージア工科大学の原子力専門家
http://www.ajc.com/news/georgia-tech-nuclear-expert-869322.html
By Ty Tagami
The Atlanta Journal-Constitution

日本の福島第一原子力発電所から切迫したニュースがもたらされているが、これに触れたアトランタのとある原子炉専門家は、これについて心配を抱くことはなかった。

 ジョージア工科大学の原子力工学者であるFarzad Rahnema教授は、巨大地震に揺さぶられた発電所についての記事を読んでいる。その記事には、地震の影響によるメルトダウンの可能性について仄めかされていた。しかし、これらの報道や業界からの報告書の詳細を収集した彼は、メルトダウンは起こりそうにないと示唆している。

 この単語は旧ソビエト連邦チェルノブイリ発電所において、原子炉がメルトダウン

 この単語(メルトダウン)は、旧ソビエト連邦チェルノブイリ原発の原子炉メルトダウンによって形作られた、荒廃したイメージを聞く物に呼び起こす物だ。福島の原発もまた、高温の核燃料を噴出させて、放射線を大気や海に撒き散らすのであろうか?

 「いかなる意味でもそうした事故とは程遠いと思っています」と、原子炉物理学者であるRahnema氏は述べている。彼はこの見解を、『概略的な』詳細情報に基づいていると、注意を付け加えた。だが、緊急冷却システム起動の必要性を、発電所関係者が認めていなかった事実が安心材料だとも、彼は語っている。

 発電所の基本的な冷却装置への電力が失われたにもかかわらず、関係者が予備電力を得ることが出来たように思えると、彼は語った。この見解は、アトランタ時間の金曜午後4時頃に東京電力によって発表された、簡潔な声明を基に述べているとされている。その声明によれば、原子炉燃料の冷却に必要な、冷却水水位が「維持された」とされている。

 予備電力無しでの水位の維持は不可能であったろうと、Rahnema氏は語った。「原子炉の冷却水水位が維持されているのならば、それは良い知らせです」と彼は語っている。

 原子炉の炉心が融解したとしても、チェルノブイリのような恐るべき結末を向かえはしないだろうと、Rahnema氏は述べている。チェルノブイリ発電所には、日本で要求されているような安全機能を、ほとんど備えていなかった。たとえ福島の原子炉の中心部に設置された圧力容器が融解したとしても、放射性物質の燃料はコンクリートの隔壁内に保持されるだろうと彼は語っている。彼の言うこうした設備が、チェルノブイリ原発の設計には欠如していた。

 それでも、当局が発電所への電力供給を回復(online)できないとしたら、恐らく彼らは予備電源によって何ヶ月もの間、核燃料の温度を制御しなければならないだろう。原子核反応は少なくともその程度の期間は継続するだろうと、Rahnema氏は述べている。

 「原子核反応物質の半減期は長く、その間それらは熱を発し続けます」と彼は語った。しかし、原子炉が全出力合計の1%程度にまで運転を停止した場合、反応物質の温度は1日以内に著しく減少すると、彼は述べている。「これは管理が容易な数値です」

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 うーん、訳してるそばから悲観的な報道が入ってきてたんで発表しようか迷ったのですが…リクエスト受けた事もありますし、書き逃げみたいになりますがエントリー化しました。
 第一原発の方は未だ事態の沈静化が見えず予断を許さない状況ではありますが、そういう時だからこそ悲観的なデマに惑わされず、正確な情報の収集をお願いします。
 一部にはチェルノブイリ級の原発事故に発展する可能性とか、危機感煽りまくってる人々もいますが、この記事にもありますとおり福島原発は沸騰水型軽水炉チェルノブイリは開放型の黒鉛炉と形式からして違いますし、チェルノブイリの時とは違い、福島の原発は制御棒が完全に挿入されたスクラム状態になっているため、再臨界事故も起こりづらい状況と言えるでしょう。
 冷却には時間もかかりますし、作業してる東電職員・自衛隊員の心身への負担はハンパないとは思いますが、原子炉そのものが破壊されて核燃料が爆発四散なんて事態は、まずありえません。
 その点を踏まえ、デマに惑わされず、落ち着いて行動していただきたく思います。